晴海通り

夏の嵐の晴海通りのレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
3.3
女が追っては&引き止めてはいけないよ!(笑)

おそらく太古の昔から決まってる真実。恋愛は追った方が負け。ルキノ翁、ほんとに女のこと嫌いだなぁと思います(笑)美しい女は好むけど、ただ美術品のように鑑賞するだけ。そんなルキノ翁が描く女だからこそ、浅ましく愚かで醜い。痛い。容姿が美しいだけにより一層痛々しい。そして破滅へ。知れ切った往生。

映画としてはどうなんでしょうね。シーンのつなぎもぶつ切り感あるし、伯爵夫人の独白(ナレーション)は多いし、メロドラマの域を出ていない気はする。終盤の長々しい戦争シーンも謎。ねぇ男ってなんで戦争すんの?(笑)

でも「本物を見るならヴィスコンティ」と思います。衣装・小道具・メイク・風景全て完璧。全て骨董品のようです。
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