品川巻

或る夜の出来事の品川巻のレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
4.5
『素晴らしき哉、人生』のフランク・キャプラが描くボーイミーツガール。
現代のほとんどのツンデレラブコメはここから。"ラブコメの雛型"とも言える。

ドライブのシーンの会話は痛快だし、エリーのおみ足で車を止めるシーンも、「脚は親指より使えるって証明したわ」とか、全部が小粋。
ヒッチハイクとドーナツのシーンは、ラブコメシーンの金字塔としていつまでも語り継がれることでしょう。

メロドラマではないから感傷的な演出はないけど、最後の最後でこれでもかというくらい美しい伏線の回収がされて全編疾走感&爽快感で満ち満ちている。
"ジェリコの壁崩壊"の流れはおしゃれすぎて閉口。

悔しいですが、これは美しきアメリカ映画です!!日本は無理せず、自分の土俵で勝負しよう!(何様)
品川巻

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