すごすぎ。ほぼSF。
豪華すぎるセットを背景にした引きの画の羨ましさ。
思い返すと「あれ...どうやって出来上がってたっけ?」となるような、カメラワークと画面。それくらい普通じゃない作り方がされている。
しかし、モブがいっぱいいる画面で、1人だけこっち向いている、みたいなのが何回か繰り返されるんだが、あれこわいよな。
ジャケットにも写っている序盤の狂宴の主の顔、目のすわり方が絶妙で、「こういう金持ったオッサン、いるよな〜」って感じなんだが、実際、フェリーニが通っていたローマのレストランのオーナー、つまり一般人らしい(ま、フェリーニ映画では普通だが)。
終盤のチンチン勃たない云々の展開は作家自身が投影されているようでまことに微笑ましい。
ちなみに「話がよくわからない」というのも当然で、原作が断片しか残っておらず、足りない部分はフェリーニの想像っていう。