つるみん

悪魔の発明のつるみんのレビュー・感想・評価

悪魔の発明(1957年製作の映画)
3.3
これまた不思議な芸術作品を借りてきてしまった。アニメーションというよりかは絵画と実写の融合作品と言った方が正しいような気がする。製作国がチェコスロバキアなので、あの有名な『ファンタスティック・プラネット』的な絵のテイストが終始見られる。

1957年製作。メリエスの『月世界旅行』から50年も経っていて、このクオリティは正直あまり驚かない。絵画と実写の融合の雑さ加減やシーンが切り替わる時の「あれ?ビデオデッキ壊れた?」ってくらいの長い間。当時のチェコスロバキアの映画技術がどうなっていたのかは知らないけれど、自分はこれを傑作とは呼ぶことはできない。

もちろん巨大ダコと戦うシーンの人間が巻き込まれる迫力や魚の尾ひれが蝶々の羽になったりと絵画的な演出がお洒落で良い点もあった。
そしてラストに入り急激にアニメチックになるのもこの映画っぽくて面白い。突然の乱射や最後の大爆発等。

まあだけど、あまり面白くはない。
つるみん

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