Haman

悪魔の発明のHamanのレビュー・感想・評価

悪魔の発明(1957年製作の映画)
3.3
お人好しな教授が大富豪に騙され世界征服のための兵器を製造させられる話。切り絵や銅版画と人間の合成による映像世界はまさに空想科学そのもので胸踊る。ローテクで奇天烈。原作でもあるジュール・ヴェルヌなんかの古典SFを読んでる時に、脳内で展開されるあれこれがそのまま画面に映し出されていて「コレだよ、コレ」感ハンパない。海底二万哩を思わすクラシックな潜水服や化け物クラーケン。レトロな水中描写が趣深くて好き。科学の進歩への夢想+映像の進歩への夢想に萌える。それでいて如何せん一本調子なので授業中に歴史の教科書に載っている風刺画をずっと眺めてた時のような退屈な気分でもあった。
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