ゆりな

トゥルーマン・ショーのゆりなのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
3.8
2022 4.21 再鑑賞

カンヌ国際映画祭のポスターが本作のラストシーンで、最高過ぎたので。
ウクライナとロシアの戦争で、自由が問われる今だからこそ沁みるポスターだった。
この社会情勢だから本作を選んだのか、偶然なのかは、気になるところ。

ジム・キャリー、27歳だなんて若い!でも10代で既にキャリアスタートしているのか、コメディアンにして若い……。
気がついたら、私もトゥルーマン(30歳)と同じ歳に。
思えば私の映画好きは兄と中学生のときに見た「ブルース・オールマイティ(特典映像込み)」(泣いた)のジム・キャリーもひとつの要素だったなぁ。

恋愛バラエティやリアリティショー大好きだけど、あれらは「テレビの前」と分かっているから、全然別物で。
改めて観ても、ラストの自由を掴む展開は震える。箱庭の作られた世界から、自由を掴むところも、船の行き着いた先が青空みたいな壁なところも。階段先にある扉も、全て震える。
昔あったNHKパークにも青空が螺旋状に続くところが、出口で、ちょっと怖さあったなあ。

自由は誰にでも与えられるべき権利だけど、私たちはそれをすぐ忘れる。忘れるし、知らないうちに自由じゃなくなっているときもある。
「トゥルーマン・ショー」を観ると「人生は選択次第」と思えるところがいい。「いまを生きる」の監督なのね。
ゆりな

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