ピカル

トゥルーマン・ショーのピカルのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.6

【映画人生を変える映画の話】

なんとなく気になって。
たまたま見かけたから。
時間がちょうどよかったから。

そんな偶然ですばらしい映画と出逢うことがあります。

もしかしたら、自分の人生を変えてしまうかもしれない。
もう二度と元の日常には戻れないかもしれない。

いやいや、それは大袈裟だよ。

......なんて言えなくなってしまいました。

『トゥルーマン・ショー』と出逢ってから。


『トゥルーマン・ショー』という映画を観ました。

ジャンルの欄に「コメディ」と書かれていたので、ゆかいな気持ちで観始めたのです。

完全に騙されました。

この映画の最大のカラクリはこの「コメディ」という前提だったのです。

なんだこれは。

気付いた頃には私は画面から目をそらすことができず、変なポーズで固まっていました。

なんだこの緊張感は。

まるでミステリーを観るような眼差しと集中力で、私の大好きな「どんでん返し」に釘付けになりました。

なんだこの生き様は。

油断して笑っていたくせに、鑑賞後はヒューマンドラマを観た時の高揚感に包まれているのです。

なんだこの映像は。

映画ファンを試すようなしかけ。私は主人公のトゥルーマンの目線で物語を追いかけつつ、真の“視聴者”になっているのです。


映画人生が変わった。

とはっきりと思いました。

なんで今まで知らなかったんだ。

と恥ずかしくもなりました。

こんなすばらしい映画があるなんて。

と未知への希望も生まれました。

私は今、胸がいっぱいです。