このレビューはネタバレを含みます
もしかしたらこの世界は作り物で、私は物語の主人公かも!っていう誰もがしたことのある妄想が現実だったら…そんな映画です。
信じている友達も親もすべて役者で、偽物って考えるだけで怖い。しかもそれを作ってるのが神様でもなんでもなく、同じ人間。ゾッとしますね。
ただそんなホラー要素がありながら、さらっと見れるのはジムキャリーの演技あってこそ!これは他の人が演じてたら暗い映画になっていたかもしれません。
見事だなと思ったのはなんといっても最後のシーン。トゥルーマンが外への扉を見つけ出て行くと視聴者は歓喜に沸きますが、その後すぐに次の番組を探すところ。人としてではなく、ただただ娯楽として消費してる身勝手な視聴者の姿が見て取れます。
この作品が生まれたのは1998年、その時よりYouTubeなどのコンテンツも増え、今の方がずっと人間を消費する社会になってきた気がします。今だからこそ観て欲しい作品!