30年間偽りの平和の下飼い殺しにされた男の脱出の物語
恐ろしい設定だ
彼だけが何も知らず、囚われの世界で生きることを強制されている
まじで世界VS1人の構図
ジョン・ウィックかよ
スリラー作品でよく使われる手法だけど深刻で暗い演出よりわざとらしい明るさの方が不気味
最初はコミカルに感じたトゥルーマンの日常は話が進むにつれて気持ち悪く思える
あまりに特異な設定だけにトゥルーマンの人権を議論することを越えて、世界から飛び出す彼の勇気には感動してしまう
しかしそれを見守る人々及び番組制作者には強い嫌悪感を覚えた
チャンネルを即座に変えるラストシーンに象徴されるように、人は如何に他者に無関心でいい加減なことか
番組を見守る人々に感動する資格なんて無くて、散々トゥルーマンを閉じ込め監視し、食い物にしておきながら牢獄から脱出する時には歓声を上げるとか意味が分からない
［総括］
トゥルーマンの戦いには素直に心が震えるのに周囲のリアクションに苛立ち過ぎてなんとも素直には作品を飲み下せない
製作陣は結局どういうことを伝えたかったのだろう
