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キャリーのウォレスのレビュー・感想・評価

キャリー(1976年製作の映画)
4.3
めっちゃ面白い(´ºωº`)

誰もが聞いたことのある傑作ホラーだと思うんですが、実は初鑑賞でした(^_^;)
なぜ今まで観なかったのかというと、クロエ主演のリメイク版『キャリー(2013)』を先に観てしまい、あまりの微妙さにオリジナルを観る気になれなかったんですよね(^ω^;);););)

しかし観なかったのが大間違いでした!
『エクソシスト』もそうでしたが、やっぱり古めの名作ホラーは怖い(TT)
名作と言われるだけある(^^;)

異常なまでに信仰深い、というより宗教に依存した母親とその娘キャリー。
変わった人格のキャリーは学校でいじめの標的にされてしまいます、そんな彼女の周りでは時々奇妙な現象が起こります、物が勝手に壊れたり、動いたり…

けどキャリーって超能力者ということを除けば、本当はごく普通の女の子だと思うんです。

ではなぜキャリーはこうなってしまったのか。
それは全て母親が原因。
母親が彼女をおかしくしてしまった異常者。
というか異常なのは母親だけなんです。
実はキャリーは全く異常ではない、それに気づき母親を無視し始めたときのキャリーは驚くほどに常識人。
母親とキャリーが二人で話しているときもキャリーは至って普通。
母親に束縛され、いじめられ、異常者と勘違いされた悲しい少女がうんだ悲劇は怖くも悲しい。

「普通に生きたいだけなのに」…

異常者が普通の子を変えてしまったという面でも怖い映画ですね。

クロエ版はだいぶ前に姉と観たんで、当時自分があれを観て面白いと思ったかは忘れましたが、オリジナルを観た今思い返してみるとリメイク版って相当駄作だったのかもしれません…(´^∀^`)

だって比べ物にならないぐらいオリジナルの方が怖いし、面白いんだもの(^ω^;);););)

まず、キャスト。
キャリー役のシシー・スペイセクの演技…というか「怪演」が素晴らしすぎます。
可愛さと狂気の演じ分けがハンパなく上手い。
ドレスで着飾ってプロムに登場したときとラストシーンでは全くの別人。
照れながらのダンスシーンはあまりにもキュート(ˊo̶̶̷ᴗo̶̶̷`)
でもそれが終わった途端、可愛さなんて消え去り一気に狂気に変わります。
「え、だれなの?」ってぐらいめちゃくちゃ怖くなります。
さっきまでの可愛さ、幸福感が一気にぶち壊され、人生で最高の瞬間から最悪の瞬間へ落とされるこの演出こそ「最恐」。

それに比べてリメイク版は…
ただ「可愛い」しかない。
豚の血を浴びたからといって「可愛さ」が「恐怖」へ変わるわけでもない…つまり豚の血だけではあの狂気は作れないんです(@_@)
だから何も怖くなかったし、追い詰められた感じも薄かった。

もちろんクロエが悪いわけじゃありませんよ?
完璧なキャスティングミスですよね(^ω^;);););)
クロエをキャスティングした人はなぜ彼女でシシー・スペイセクを超えられると思ったのでしょう。その時点で大誤算(´ºωº`)

そう考えると、キュートも恐怖も兼ね備えたシシー・スペイセクはかなりの適役でしたね(^^♪

まぁしかし、リメイク版はだいぶ前に観たんで一応もう一度見直してみます…(^^;)ww
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