DORATARO

キャリーのDORATAROのレビュー・感想・評価

キャリー(1976年製作の映画)
4.0
青春ホラーの傑作!まさしく全てを焼き尽くすようなカタストロフィに目が釘付けであります!
オープニングから違う意味で釘付けなんですけど、ハイスクールでいじめに遭うキャリーを見せられたのも束の間、家では狂信的なキリスト教福音派のママに折檻を受けるキャリーがもう可哀想で仕方がない。のだが、いじめを反省した同級生の計らいでキャリーはプロムに主席することになり、見違えるほど綺麗になったキャリーはプロムで夢のような時間を過ごす。このシーンからの急転直下で持ってその直後の惨劇がより一層インパクトある展開になってますね。さながら天使から悪魔へと変貌したキャリーの表情と混乱する会場の様子がスプリットスクリーンによって2倍愉しい。

皮肉なのは同級生のスーや先生の善良な行為が全て悪い方向に向かってしまうことですし母親の考えが結果としては正しかったという点で言えば非常に悲劇的であり切ないですねー。しかし何よりも主演のシシー・スペイセクのキャリーが乗り憑ったかのような演技が素晴らしい!リメイクは未見ですがどんなに大金積んで綺麗な俳優起用してもこのオリジナルの工夫に富んだ撮影や役者の熱量には及ばないでしょう( ω゚)ね
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