ハンソクマケ

萌の朱雀のハンソクマケのレビュー・感想・評価

萌の朱雀(1997年製作の映画)
2.8
河瀨直美の映画といえば湯気だ!と言いたくなってしまうような(他に『あん』でしか見た覚えがない)柔らかな湯気の捉え方に唸る。そしてそれは延いては光の演出なのだろう。
(題材としても)小津的な日本家屋に台湾映画の暗さを持ち込んだのは画期的なのかもしれない。そう考えると、この後尾野真千子が『そして父になる』において原節子を背負わされるのも、この映画の流れを汲んでいるように思えてくる。