「萌の朱雀」に投稿された感想・レビュー

nkkoba
nkkobaの感想・レビュー
2017/04/19
4.5
素晴らしい。
静寂と、失意と、淡い恋模様と。でもどこか温かみを感じる画と役者。
あーさん
あーさんの感想・レビュー
2017/03/26
4.1
静かな静かな、
心の中を覗き込むようにしないと、
気づけない世界。

耳を澄まして
目を凝らして
心を研ぎ澄まして



奈良の吉野村。
山深い村に住むある家族の話。

数十年前、昭和の頃だろうか。
土間があり、かまどがある台所。
居間からは緑が豊かな山々が見える。短い半ズボンにランドセルを背負った栄介。
小さなみちるが履くサンダルの音がキュッキュッと聞こえる。。

栄介とみちる。
幼い頃の仲の良い二人、
まるで兄妹のよう。。

家族関係も誰が主役なのかも
今一つわからないまま話が進む。

栄介は誰の息子なのか?
孝三は何故いなくなったのか?
最後まではっきりせず、モヤっとする。

説明してくれる映画を観過ぎたせいだろうか。ちゃんとした説明がないことに不満が残る。

だが、、わからないからと2回目を観た時に自ずとわかったのだけれど、そんなことどうでもいいと思った。
自分が思うままに解釈すればいいのだ。わからなければもう一度観る。誰かの解説とか読むのはその後!

言葉を尽くして、
全部説明して、
それが当たり前だと思っていたから見えなくなっていたし、気づけなくなっていた。

ウディ・アレンのようにたくさん言葉を発し、そして相手にも求める私は、小津安二郎のように敢えて言葉にしない人を物足りなく思うことがあった。
逆だった。野暮なのは自分。

何か大事なことは、いつも急に降ってくるみたいに私の頭の中に現れる。

そうか、そういうことだったのか。

全く違う事柄がどこかで結びついて、ずっと解けなかった問題の答えのように思えることがある。

もっと聞いて
もっと見て
心で…


映画って何?
そんな問いかけに真っ正面から答えてくれた、今作。
私にとって忘れられない作品になった。


今作で監督に見出されたみちる役の尾野真千子、そして孝三役の國村隼の演技が秀逸。


河瀨直美、、
余計なものを削ぎ落とし、素材だけで勝負する唯一無二の感性。
また追いかけたくなる監督が増えた。


1997年
第50回 カンヌ国際映画祭 新人監督賞(カメラ・ドール)受賞作品。
Kinaco
Kinacoの感想・レビュー
2017/03/26
3.6
自然が秀でて美しく撮られていて、人間は逆に、表情が映画ではなく日常ありのままに近い
ericom
ericomの感想・レビュー
2017/03/18
4.3
別にいいんだ
リノ
リノの感想・レビュー
2017/03/13
3.4
何も起こってないような日常
日々の幸せ

だけど

気がついた時にはもう手遅れ



山や川は変わらずにあるのに
人工物の風化
人間の脆さ


芝居で説明するのではなく
時間の経過とともに
ドラマが起こる
不思議な映画

というかそもそもそういうもんなんだ
日本のエンタメ映画とは違うところかな。

映画が人工物ではない

そういう作品

普段は無骨だけど美しいものを愛でるお父さんていいよなぁ

尾野真千子の不機嫌な顔がかわゆい。
yuka
yukaの感想・レビュー
2017/03/09
3.6
『幻の光』と二本立て
あまりに近すぎる主題で完全に比べてしまった

同じように田舎の風景を撮っていても、『萌の朱雀』は日本の原風景みたいなものをゴリ押ししてくる感じがあり、『幻の光』は、その風景の実在すら危ういような撮り方をしていて、印象が全然違った
映画男
映画男の感想・レビュー
2017/03/09
4.5
素晴らしい。奈良県の山奥で暮らす息苦しさと開放感が交差して 独特な自然の中でしたたかに溶け込まれていた。濃厚な映画体験をできた。少女と青年の両思いだけど結ばれない甘酸っぱい恋のやりとりが良かった。この映画は「難解」だと解釈する意見もあるが僕はほろ苦い「純愛映画」と思った。
しゅん
しゅんの感想・レビュー
2017/03/07
-
田村正毅の撮る山々の穏やかな美しさと、家族と恋と失望を巡る物語が詩的に繋がっていく。鉄道工事跡のトンネルと木々で作られた光のトンネルのイメージが二重写しになって脳裏に焼き付き、それが痛々しいドラマと溶け合い少しずつジワリと胸に染み込む。平和で平凡な風景の中に暴力的な叙情を忍ばせた、ある種とても激しい映画。父、母、兄、妹、祖母という如何にもノーマルな核家族に見える一家が実は複雑な関係にあったり、重要な展開ポイントを大胆に省略しながらも細かい演出で不足なく情報を伝えていたりと脚本の構築がやたらと巧いし、バイク二人乗りでおじさんと挨拶する時の一瞬のカットバックや天気雨が降る様をロングショットで撮るところなど鮮やかな映像編集もいちいち気が利いている。20代監督の処女長編とはとても思えない隙のなさ。厳しい静謐さに全体が包まれているからか、観ていて退屈したり辛くなる時もあったのだけど、思い出せば思い出すほどいいものを観たなと思えてくる素晴らしい映画だった。思春期の恋の甘酸っぱさと瑞々しさを描いているところも本作の魅力として忘れ難い。単純に言うと、尾野真千子がかわいい。
MasayaJoe
MasayaJoeの感想・レビュー
2017/03/06
3.4
物語の要素がてんでばらばらで上手くいってない。けれど、今、ここで起こっていることは本物だと感じられるシーンがいくつかあった。尾野真千子の涙がその内の1つ。それがあれば勝ちだなと思った。
moku
mokuの感想・レビュー
2017/03/06
-
2017・31

「幻の光」を観に行ったので同時に鑑賞。

しかし、物語中盤のおそらく一番いいところで寝落ち。
とても深い眠りだった。おかげで起きたときにはもう話に全くついていけず。

ただ、寝起きのぼんやりとした頭で見たシーンの一つ一つはまるで夢みたいで、ストーリーは最後までわからなかったけど笑、これはこれで良かったよ。

おじさん?の撮った映像がとても良かったな。
カメラを向けられた対象が緊張してて、カメラを意識してて、ぎこちなくて、それが逆にリアルで。

普段撮られることのない人たちだからこそ撮りたい
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