萌の朱雀の作品情報・感想・評価

「萌の朱雀」に投稿された感想・評価

河瀨直美監督の輝く詩的映画。

尾野真千子が、この映画でデビュー。

過疎化の進む田舎町で、家族離散の物語。

この映画で素晴らしいのは「緑色の光に輝くトンネルの中の風景」、「吊り橋を渡るバイクの風景」、そして「山々の緑をはじめとする自然の風景」。

蝉の抜け殻が印象的。

河瀨直美監督の輝く映画であるが、かなり私的であり、詩的でもある。
柊

柊の感想・評価

1.7
吉野の山の神々しいまでに美しい映像だけが見所。お家の窓を開け放した所から見える風景は一枚の絵のように美しい。ただそれだけ。監督が尾野真千子を見出した事はお手柄なのか。
見てないと思い込んでたけど今日見てみたら既視感あるシーンいっぱいだったのできっと20年前見てたんだろうな。しかしまったく記憶から抹消されていたので当時はさほどぐっとこなかったんだろうな、10代の俺・・・
しかし今見ると90年代邦画のみずみずしいとこがぐっと凝縮されてる非の打ちどころのない超傑作でした。スタティックにしてエクストリームな凄まじいホームドラマ。
yuka

yukaの感想・評価

3.0
尾野真千子のデビュー作だったとは
山が迫力あって一度訪れてみたい
いしの

いしのの感想・評価

2.5
田舎の景色はきれいだが
人々の描き方がややステレオタイプで感傷的すぎるところがある。
陰影がきちんと出ておらず、
光で背景が飛んでいるので空の青の階調がなくなっている。

同じように田舎を撮っても、
侯孝賢やエリック・ロメールとは全く異なる。
せっかくバイクで坂道を下っているのに、なぜ全身と背景を同時に映さないのだろうか。恋のエチュードを見ていれば…

動作を空間の中で捉えるという意識が全体に希薄で、画面の中に鋭い感覚がない。あるのは雰囲気だけ。それが癒しを求める人々に受ける。
kujira1118

kujira1118の感想・評価

3.8
言葉数が少ないためか、見てわかるような転回はあまりない。 過疎化進む田舎の映像を淡と映していく。
物語として語らずスッと理解のし辛い、なのにピアノの音で始まるエンディングにとてつもなく揺さぶられたのは、日本人だからなのだろうか。

幼少期に父が撮ったカセットテープを見直した時のような、物悲しさを感じた。
kappazusa

kappazusaの感想・評価

4.5
I see one family are created and vanish. Although it has been repeated long time ago, how fragile and beautiful it is...
そら

そらの感想・評価

3.5
自然の壮大さ人間の生きる美しさが丁寧に丁寧に描かれている分、
過疎化という厳しい現実が残酷でドキュメンタリーを見ているようだった。
ただセリフなど無駄を落としすぎたかわかりづらい点もあり、あらすじか予告ぐらいを見ておくと良いかもしれないと思った。
まぁ

まぁの感想・評価

3.9
時計の針は…戻せない…*

ある家族の日常を…静かに静かに描いている…。
静かなのに……心がざわつく…*
この家族は…どうなっていくんだろう〜という「不安」…*

家族だけど…一人の「人間」…感情を持った人間の生活、日常…*

時に残酷で……時に優しい…*

1日、四季、一年…その積み重ね…毎日って…。
どんなに辛い事があっても、朝はきて…*
どんなに楽しい事があっても、夜になる…*

時間だけは…流れていく…*
それが…「人生」…*

ある山あいの小さな家族…。
その家族の移り変わり…*

過疎化、高齢化、一家離散…やるせないね…*

だけど…
前に進んで…いこうね…と…感じた作品…(o^^o)
私、河瀬監督作品は『あん』(2015)に続いて二作目の観賞ですが、両作品とも鍋から湯気の上がる厨房が出てきます。
監督に何か拘りがありそうです。
また両作品ともに風に吹かれる樹木が印象的です。
緑濃い奈良の山奥の風景のシーンが美しい。

その山奥で暮らす一家五人の静かな生活を描きます。
夫婦と息子と娘、夫の母。
五人揃ってご飯を食べる風景が羨ましい。
開け放たれた窓外の遠くに緑の山が見えて座卓の上を風が通って行く食卓。
特に会話をするでもない三世代の静かな食卓ですが食べ物と空気が身体と心に良さそう。

その家族が少しずつ壊れていくのがやるせない気持ちになります。
過疎化の波。
人が減っていく寂しさ。
亡くなった夫の残した最後の8ミリフィルムに、親しくしていた村人達の顔が残っていたというのが泣かせます。
失われていく美しい日本のコミュニティに対する監督の思いを感じます。
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