チャップリンのトーキー映画。
恐慌時代に家族のため、中年女性を24名殺害し保険金を取っていった男を喜劇として描く。
前作「独裁者」がチャップリン初のトーキー映画で大ヒットし、その流れで製作した作品。
内容はかなりシリアスですが、笑いの加減が絶妙でした。
この映画ではラストで「一人殺せば犯罪者だが、一万人殺せば英雄だ」という名ゼリフが登場します。
戦後、かなりの兵士たちが名誉勲章を貰ったが本人たちの苦悩は図り知れません。そして戦争が名誉あるものだと、世間は勘違いしていたのです。
それをチャップリンはこの一言ですべて表してしまいます。
他のチャップリン作品と比べてかなりダークな作風になっており、爆笑したのも結婚式のシーンくらい。
トーキーになって言葉を使用することになったチャップリンはかなり自分の意見を言ってきますね…。