すがたる

チャップリンの殺人狂時代のすがたるのレビュー・感想・評価

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)
3.8
こういう詐欺師はいまの世の中にもいるけれど、はたしてアンリ・ヴェルドゥは時代が生んだ悲劇の人物なのだろうか。前半は比較的コミカル、世界恐慌とヒトラーの台頭から雰囲気も変わってくる。最後に社会的なメッセージ持ってくるのは『独裁者』と共通するパターン。
チャップリンよりはマーサレイのコメディエンヌっぷりが目立っていて小舟のシーンはなかなか軽妙でおもしろかった。『独裁者』に比べると、最後のメッセージがちょっと唐突というか、もう少し中盤までの喜劇的なエピソードと繋がっていればなあとは思った。
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