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僕の村は戦場だったのakubiのレビュー・感想・評価

僕の村は戦場だった(1962年製作の映画)
5.0
彼が怖くないということが怖かった。
『ぼくも戦う。』と子どもに言わせる戦争が憎い。復讐の念が無垢な心を支配する。
閉じた瞼の裏に焼きついている思い出が美しくて眩しすぎたから。ときたま目をぎゅっとつむった。

弾けた魂が落ちてくるように光る爆撃。儚い命の囁きのごとく水滴がその堕ちてゆく音を響かせている。
天国と地獄の境界を、漂いながら今度はきちんと、目をこらした。
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