僕の村は戦場だったの作品情報・感想・評価

「僕の村は戦場だった」に投稿された感想・評価

taco

tacoの感想・評価

4.2
白黒の戦争映画。
光や影や、水だったり、全体を通して幻想的な映像が多かった。夢のような形で回想が入って、その回想が幻想的で、幸せそうな主人公が映ったりしていて対比が出来て、言葉にはあまり出ていないが、戦争の悲惨さを物語っていると思った。
白黒というのもあるが、光の扱いがとても綺麗。
TOYOSU

TOYOSUの感想・評価

4.4
ラストが美しすぎた。カメラワークがすごい好き。やっぱ水と鏡は出てくるんやな
こじ

こじの感想・評価

4.5
これが長編デビューとは思えないくらい完成度が高かった!

カメラの移動だけで

現在から過去に移る手法を

既に確立していて

凄かった!

主人公の少年の

魂の救済を描いていて

ラストが切なかった。
TJ野

TJ野の感想・評価

3.9
今まで見てきたタルコフスキー映画のほうが好きだが、この作品も光の構図や、おそらく溝口健二リスペクトの水の撮影が素晴らしい。あと、主人公のマザーコンプレックスは、後のタルコフスキー映画の重大なテーマになってくる。
初タルコフスキーだからよく知らないけど本作は相当見易い仕上がりになってるよね?映画芸術としてカメラワークに徹底し、特に水を意識した表現や人物のクローズアップが凄まじく良い。イワンの現在と過去を対比させる描写で鑑賞者に復讐心の重みを感じさせる物となっていた。本作は列記とした戦争映画なので残酷描写も少なからず存在するが、1つ1つのショットのなんとも言い難い美しさがあり、脳裏に鮮明に焼き付く。
pino

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4.4
母親を失い、復讐心を燃やす少年

この少年の感情がおかしいのではなく
戦争という時代がこの少年を作り出したんだ
この戦争はいつ終わるんだと嘆く大人
見境がつかなくなっている少年にちゃんと学校へ行くように心配する大人

少年は聞く耳を持たず復讐に猛進する
戦争という辛い現実でたくましく生きる少年

しかしそんな少年が毎晩のように見る夢は置かれた状況とは真逆でこの上なく美しく多幸感に満たされた夢だった

そんな夢と現実のギャップに心を掴まされる

タルコフスキーの水を使った芸術的手法は戦時の荒々しさの中で神聖な儚さを演出している

戦争映画でもタルコフスキーにかかれば派手な撃ち合いなどではなく砲撃でさえ花火のように夜の森に煌めきながら落ちていく
くらら

くららの感想・評価

3.5
ストーリー自体はシンプルで途中集中力が切れてしまう部分も多々ありました。

しかしやはりタルコフスキー、描写が独特。役者目線のカメラワーク、水の使い方、音楽の取り入れ方。白黒映画でここまで幻想的に描いたイワンの回想シーンもすごい。
マヒロ

マヒロの感想・評価

3.5
戦争で家族を失ってしまった少年・イワンは、ドイツ軍への強い憎しみからソ連の偵察部隊へ加入し、周りが止めるのも聞かずに任務に没頭していたが…というお話。

タルコフスキー監督の映画は難解・抽象的というイメージがかなり強いけど、今作はたまに出てくる夢のシーンなんかを除けばかなりシンプルなストーリーと演出で、かなり分かりやすい。
イワン少年は子供とは思えない覚悟で戦場に飛び込んでおり、周りの大人たちが気を使って学校に行かせようとしても「戦争中に休むなんて役立たずのすることだ」と聞き入れない。ただ、度々見る夢のシーンが、すべて戦争前の家族との平和な時間のころだけであるというのが、子供ながらに無理に感情を押し殺しているのが見て取れてツライものがある。
救いといえば前述のように周りの大人がイワンに対して優しく接してくれているというところで、戦場に出ていない間の描写があまりにも平和的なので、この時間をぶち壊す何かが起きるんじゃないかと逆に不安になってくる。実際生きるか死ぬかの戦場に聞かん坊がいたら、ハラハラして優しくするどころではない気もするが。

途中で突然挟まれる、イワンを保護する軍人と女性の軍医が白樺の木が乱立する林の中でイチャコラするシーンは、唯一イワンの目線から完全に離れる場面でストーリーにはほとんどかかわってこないんだけど、ここも辛い戦争の中のひと時の息抜きという感じで、視界を埋め尽くす白樺の木という画も含め、妙に頭に残った。
舟で川を渡るシーンや地面に落ちたリンゴを食む馬の図など、静かな場面であっても強く印象に残る画が連発するのはさすがだなと思った。

全体的にハードな演出は抑え目ではあるが、やっぱりラストは戦争の無情さを叩きつけられるかのような厳しい幕切れで、そこでようやく救われたかのようなイワン少年の心象風景が、また強烈な皮肉を感じさせられた。

(2019.52)
hagy

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4.0
ロケーション勝ちな白樺の森に湿地帯での戦争
未来を摘み取みとるのは、罪だと、
想像力は、人だけが持つ貴重なものだと、
水面に吸い込まれながら、そんなことを考えました

タルコフスキー終わり、
ありがとうありがとう、

このレビューはネタバレを含みます

個人的な潜入任務が、ベルリンの戦いのソ連軍の勝利にまで飛んでいってしまう転換は、ダイナミズムや犠牲を無視する組織による戦争の暴力性、皮肉があって良い
また、ラストの、音楽による少年の死を予兆する演出は、いかにも社会主義リアリズム的だが、1人の死を仰々しくすることによって、無視された犠牲を強調していて良かった
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