【母の面影】
実際『アンドレイ・ルブリョフ』は未見なのだが、初期のタルコフスキー作品はそこまで芸術映画っぽくないので割と通俗的なエンタメの文法なのが特徴。
少年の見る夢のモチーフが、のちの『鏡』…
戦闘シーンが一切出てこないながらも、戦争の悲しさと恐怖感がひしひしと伝わってきます。
戦争を介しての少年イワンの表情のコントラストが鮮烈に印象に残ります。戦前のあどけない笑顔は、誰もが心奪われるよ…
昔、「惑星ソラリス」を某ミニシアターで見て、いい感じに熟睡できたので、以後、タルコフスキー作品を見るのを避けてきたが、先程、彼の長編1作目の「僕の村は戦場だった」を見た。寝なかった。てか、本作は、か…
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ドイツ軍との最前線への投入を希望する以外、イワンの所作や表情はどこからどう見てもフツーのいたいけな子供でしかないのが恐ろしいし哀しい
戦後発見された彼の死刑執行の通知と天国のようなラストシーン(おそ…
母や妹との思い出の美しさは皮肉でやるせないコントラストである。
水の撮り方はやはり一級品であり、彼の美的センスは既に確立されていて、後の飛躍が想像に難くない。溝口的な構図の美しさを感じることが多く、…
タルコフスキー長編第1作。日本公開時はATG映画として封切られたという。今見ると前衛的な感じはしないがイワンが見る母親の夢のシーンなどは後年の幻想的な作風に通じるものがあるように思う。看護師マーシャ…
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