田に終わる御茶ノ水に近い駅

怪獣大戦争の田に終わる御茶ノ水に近い駅のレビュー・感想・評価

怪獣大戦争(1965年製作の映画)
3.7
1965年。
第一回の方の東京オリンピックの翌年のゴジラ。
そういう目で見ると色々と示唆的で面白い作品だった。

まずは良い点を。
戦後と今の我々を繋ぐ点を見せてくれるような映画。ちらほらと見え隠れする社会問題への意識と国際社会への目がとても興味深い。
カメラアングルや光の使い方が上手く、映像は古いのに引き込まれる感じがある。
ストーリーも凝りすぎもせず、単調でもないいい感じ。

次に気になる点を。
メカとかネーミングとかはやはり古さを感じさせてしまう。そこは現代との乖離が現れやすいか。ある意味分かりやすさに繋がっているという面もあるが。
後は怪獣のアクションに納得出来ない面が。古めかしい映像やちょっと可愛げのあるゴジラのデザインは別にいいのだが、サクサク動き過ぎて着ぐるみ感が拭いきれない。怪獣映画故にそこが一番残念だった。