ロマンの塊。
見終わって続編あるのか...と思ったが、これ単発でも十分にとんでもない完成度。
まずは世界観がとんでもなく凝っている。皇帝と大貴族の力関係の中で歴史が動く中世ヨーロッパの封建制を軸に作られているが、それだけで終わるような薄っぺらい世界観では無い。
宗教の力の大きさを説明無しで感じさせるだけの圧倒的な演出力がある。内容もキリスト教とはまた違う。
そして所変われば文化も変わる。ローマ、バビロニア、アステカ、イスラムとバリエーション豊かに描かれる文化の数々。西欧的なオリエントへの憧れが形になったような重層的な世界観でもうたまらない。
さらにその中で自然もまた一つの舞台装置として機能しているのが、一段ととんでもない。本当にどうやったらこんなにも厚みが作れるのか。もはや異次元。
そしてストーリー構成も素晴らしい。続編ありきであってもそれに甘んじずミッドポイント含めて完璧に描いている。
SF設定も素晴らしい。バリアくらいしか目立たないが、その使い方がもう...
たった一つの技術だけで何でこんなに魅せるのだろうか?
興奮冷めやらない...