JackBurton

800万の死にざまのJackBurtonのレビュー・感想・評価

800万の死にざま(1986年製作の映画)
5.0
ジェフブリッジス演じるマットスカダーの格好良さと人間臭さがたまらない探偵映画。ハードボイルドと言うよりすぐ酒に逃げてしまう程繊細なスカダーはソフトボイルドと言うのが良いかもしれない。
映画では普通バンバン撃ちまくって人を殺すけど、現実はこの映画のように人を殺せば(しかも家族の目の前で)罪悪感のあるものだと思う。

原作とはいくつか違って、舞台がニューヨークからロスになっていたり、酒に溺れる理由がレートの関係から流れ弾が少女に当たり殺してしまった事から家族の前で手配中の父親を殺してしまった事に変更になったりしている。酒に溺れる理由が弱まった気もしないでもないが、それでもジェフブリッジスの為にカリフォルニアにしたのは正解だろうし、映画同様罪悪感に襲われると感じる。原作も読んでいるが私はどちらも好み。

中盤のエンジェル、マットそしてチャンスの取引からの三つ巴の銃撃戦はハラハラする。

それにしてもカリフォルニアとアロハ、そしてお酒がこんなに似合うのはジェフブリッジスしかいない。彼が演じるスカダーでシリーズ化して欲しかった。

スコアはジェームズニュートンハワード!
彼の初期担当作で音楽はLAに合うハードボイルドなスコア!ラスキーズに近い曲調があったりする。
これもまだサントラ化されていないので販売されることを希望する。
JackBurton

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