似太郎

無理心中日本の夏の似太郎のレビュー・感想・評価

無理心中日本の夏(1967年製作の映画)
4.5
【死にたい病(やまい)】

頭のネジが外れたフーテン娘のネジ子が笑える。大島渚が前衛路線にシフトチェンジする契機となったポリティカル・ファンタジー。

『日本春歌考』や『新宿泥棒日記』などのちの前衛作品にも通じる魔の想像力が発揮された記念碑的作品。

政治的な観点から見ると些か古臭い面もたしかにあるが、この際無茶苦茶でシュルレアリスティックなストーリーで吹っ切ろうとする大島渚の冒険心はさすがである。

画面が長回しが多く、スッキリしていてだいぶ洗練されてきた印象だ。プレ『日本春歌考』とも言える大島中期の前衛路線に移行する前の「抽象画」。フェリーニの『8 1/2』?みたいな遊び心のある雰囲気も強い。

古畑任三郎こと若き日の田村正和もイイ味出しております。
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