~偶然の事故が引き起こす、怒りの連鎖~
「チェンジング・レーン」は、ニューヨークの道路での小さな接触事故から始まる二人の男の壮絶な心理戦を描くドラマである。ベン・アフレック(「アルゴ」)が野心的な弁護士ギャビンを、サミュエル・L・ジャクソン(「パルプ・フィクション」)が人生に悩む保険セールスマンのドイルを演じている。
偶然の出来事が次第にエスカレートし、二人の人生が狂っていく様は緊張感があり、現代社会の闇を浮き彫りにしている。倫理観や道徳観を問いかける内容で、観る者に考えさせる力を持つ作品だ。
おすすめのシーンは、ギャビンが自分の行動を見つめ直す場面。人間の弱さと強さが描かれている。ちなみに、この映画は実際のニューヨークの道路で撮影され、都会の喧騒がリアルに映し出されている。
しかし、全体的に重たいテーマで進行し、スリリングな展開を期待すると肩透かしを食うかもしれない。それでも、人間ドラマとしての深みがあり、社会の縮図を描いた作品として評価できる。
個人的には「楽しめたか?」というとそこまででも無かったのでこの評価。