クリムゾンキング

エンジェルのクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

エンジェル(1983年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

昼間は名門私立校に通う優等生。夜はハリウッドの大通りを拠点にする娼婦。そんな2つの顔を持つ少女モリー/エンジェルを巷で騒ぎになっている連続猟奇殺人鬼が狙う!

夜のパートに対して学校パートが結構あっさりしてるので二つの環境のギャップとかそういうのを楽しみにしてるとちょっと違う?という気もするけど、娼婦というか大通り仲間がみんな個性的でいいキャラしているのであまり気にならない。

エンジェルの保護者的立ち位置のオカマのメイ、大物俳優のスタントタブルも務めたガンマンのキット、口は悪いけどなんか憎めない大家など見ていて飽きない。

メイはあんな見てくれだけど犯人と大立ち回り繰り広げてあと一息のところまで追い詰めるけど、最後は命を落としてしまう。
でも「エンジェルにこんな姿は見せないで」というシーンはなかなかジーンとくる。

キットは昔の仲間がもうほとんど死んでしまって結構耄碌している感じ。
言ってることも半分盛ってるのかと思わせておいて銃の腕は全然衰えてなく、最後は華麗に犯人を撃ち殺す。

モリーが娼婦をやってる理由もなかなか重い。
でも最後は描かれないけどきっと警部補やキットがそばにいてくれるから悪くはならないはず、と信じたい。

80年代の雰囲気や夜のハリウッドの街並みの綺麗さなど自分の好きな要素がたくさんあって、キャラもみんな立っていてとても面白かった。