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彼岸花のleylaのレビュー・感想・評価

彼岸花(1958年製作の映画)
4.4
過去鑑賞記録

小津さん、初のカラー作品。赤のケトル、黄色の湯呑み。キレイな色。

大したことが起きないのに最初から最後まで見入ってしまう。『秋日和』へとつながる素晴らしい作品。

昭和の威張ってて頑固な父の代表みたいな佐分利信。そんな父をうまく扱う母、田中絹代。父は、結婚はして欲しいけど、娘が内緒で男と付き合っているのが許せない。

京都の旅館の母と娘、浪花千栄子と山本富士子が明るくていいスパイスに。

時代はどんどん移り変わるのに、変われない父の哀しみと可笑しみが描写された家族愛の物語でした。

(2022.3.19 再鑑賞)
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