小津安二郎初のカラー作品『彼岸花』。
初カラーとは思えないほど色彩の使い方が洗練されていて、静かな日常を切り取る中に、色彩が感情の動きを際立たせているように感じた。
物語は娘の結婚に反対する父親を…
小津安二郎監督初のカラー作品。
端正な形式の上に生じる反復とズレのリズム、アクセントの赤色が効果的な色彩、小気味良い京都弁の台詞などが特徴的な一本。
山本富士子と有馬稲子が若い未婚女性同士で同盟…
人はやっぱり人がこだわり抜いたものが観たいのだ、と思った。
始まりは、久しぶりに観る小津安二郎は、時代錯誤だなぁと感じ切ない気持ちにもなったけれど、本題として描いているのは時代を超えた普遍的な家族…
小津49作目にして、初のカラー作品(アグファ)。里見弴の映画のための書下ろしが原作。野田高梧と小津は別に脚本を書いている。内容は中流家庭の娘の結婚(有馬稲子と佐田啓二)。大映から山本富士子が出演。
…
ただ寂しいだけなんだ。娘が嫁に行くことが。でも正直にそう言うことはできず、ペテンにかけられ、矛盾を指摘されて逆ギレする父親の、なんと哀しく滑稽なことだろう。東京物語にも通じる、親が子に対して持つ割り…
>>続きを読む小津監督の初カラー作品。
モノクロからカラーになっても緻密なこだわりが感じられる色彩感覚に感服。
カウリスマキの赤いやかん、この作品だったのかぁ。やかんのみならずクッションや座布団、水筒にタオル、…
仁川行きの飛行機で、後ろのやつにリクライニングしてええですか??って聞いたらNoNoNoNo!って手を思いっきり振られた。今年で一番の速さでしょう。徐々にゆっくり傾けていきました。この映画は台本の本…
>>続きを読むいつの時代も娘を心配する父。
矛盾してしまう愛情。
でも相手がいないよりいるんだからいいじゃない、と自分が親に与えてる心配と違う点は苦笑するしかない…
歯を出しながらしゃべるおばさん親子のキャラ…