彼岸花の作品情報・感想・評価・動画配信

『彼岸花』に投稿された感想・評価

4.0
2,840件のレビュー
4.0

家庭の不和が描かれる茶の間での沈黙と時計の音が良かった。

しかし、ちゃんと父ちゃんに腹が立ってしまった。
両親不仲の家庭で育ったため、観ていてキツくなる。そのくらいリアル。

お喋りなおばちゃんが…

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4.0
頑固な父と見通す母。それの演出が、良い。
小津節満載のローアングルちょいあおり。
空間の把握が簡単にできる。
同じことやってんぞっていうのをなかなか認めないとこに「トリックよ」って認めさせたところがかわいかった。娘との別離の作品は他にもあるけど母親がいるパターンが小津作品は案外無い?母親の諭し方が良かった。
moa
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文子と幸子のトリック可愛かったな
ちょっとだけ結婚したくなった
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小津安二郎の十八番。縁談話からの娘の喪失っていうテーマは、『晩春』、『秋日和』などなど、同じ様な映画は多々あるが、どれも明確に違う。構造は近くても、感情の機微や人物の輪郭がぜんぜん違うんだ。だが沁み…

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小津安二郎初のカラー作品『彼岸花』。
初カラーとは思えないほど色彩の使い方が洗練されていて、静かな日常を切り取る中に、色彩が感情の動きを際立たせているように感じた。

物語は娘の結婚に反対する父親を…

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4.3

小津安二郎監督初のカラー作品。

端正な形式の上に生じる反復とズレのリズム、アクセントの赤色が効果的な色彩、小気味良い京都弁の台詞などが特徴的な一本。

山本富士子と有馬稲子が若い未婚女性同士で同盟…

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bb
4.0

人はやっぱり人がこだわり抜いたものが観たいのだ、と思った。

始まりは、久しぶりに観る小津安二郎は、時代錯誤だなぁと感じ切ない気持ちにもなったけれど、本題として描いているのは時代を超えた普遍的な家族…

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小津49作目にして、初のカラー作品(アグファ)。里見弴の映画のための書下ろしが原作。野田高梧と小津は別に脚本を書いている。内容は中流家庭の娘の結婚(有馬稲子と佐田啓二)。大映から山本富士子が出演。

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ただ寂しいだけなんだ。娘が嫁に行くことが。でも正直にそう言うことはできず、ペテンにかけられ、矛盾を指摘されて逆ギレする父親の、なんと哀しく滑稽なことだろう。東京物語にも通じる、親が子に対して持つ割り…

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