彼岸花の作品情報・感想・評価・動画配信

「彼岸花」に投稿された感想・評価

小津安二郎監督、初のカラー作品。

長女の縁談に思いを巡らせていた父親が、突然現れた婚約者に憤慨する愛の矛盾。
駆け落ちしている友人の娘に理解を示す事は出来ても、自らの娘ともなれば話は違う。
結婚観の多様性が随所に散りばめられたこの作品では、世代間の衝突がこれまで以上に露骨に描かれており、時代を通じて小津作品の世界における常識の移ろいをも感じられる。

ローポジションから捉えた規律的構図への執着もここまでくると病的だ…食卓に並べられたグラスの中の液体の高さでさえ一直線に綺麗に揃えられている。

トリックスター浪花千栄子の抑揚の効いた京都弁マシンガンが最高でした。
谷口

谷口の感想・評価

3.0
この変なリズムを母語で感じられる優越というものは確かに存ずる。
umihayato

umihayatoの感想・評価

5.0
日本の首領の佐分利信がチラついて
イラッとしたそぶりを見せるたびに、誰か死なないかと不安になり
そこに渡辺文雄が出てきたもんだから笑ってしまいましたが

こちらの佐分利信は
娘の結婚には反対するくせに
知人の娘さんの結婚相談(罠)には「親の言うことなんか気にせずあなたが良いと思うならそれでいいじゃないか」
と言ってしまい、それがばれたら逆ギレ
器のちっちゃいさびしんぼうのかわいいお父ちゃんで笑ってしまいました。
結婚式には出たくないとか言い出す始末(笑
矛盾も認めずあーあと言った具合(笑

「矛盾がないのは神だけだ!」
「うるさい!ラジオを消せ!」
などの強権発動を試みるも
妻の田中絹代に裏では微笑まれるのでありました。


結局ラストまで知人の娘についカッコのいいことを言ってしまい、矛盾をつかれて罠にハメられてしまう、世話の焼けるかわいい佐分利お父ちゃんなのでした。
ふく

ふくの感想・評価

5.0
ヤカン、湯飲みが憎いほどたまらない
山本富士子の着物が翻った時に見える赤色も素敵
関西弁で繰り広げられるユーモアさも良い
ropi

ropiの感想・評価

5.0
威厳のある父親、自由に生きたい娘、娘に理解を示しながらも父親を立てる母親。小津監督お馴染みの昭和の家族風景。娘思いすぎて矛盾だらけの父親に若娘たちが同盟結んでトリックトリック!企みが楽しい。幸子さんのお召し物も素敵。
娘の婚約者(佐田啓二)はめちゃくちゃイケメンで文句なしの好青年なのに娘を思うと気に入らないお父さん。本心では良い〜青年だァと思ってるだろうに。部屋の中を行ったり来たり。佐分利信ってほんと場面にあったいい表情するな〜。笠智衆でも山村聰でもしっくりこない。浪花千栄子の京都弁マシンガントークに思わず失敬する平山重役がおかしかった。

小津作品お決まりの風にたなびく洗濯物。このシーンをみると作品についていろんな思いが巡る。節子の前でしっかり笑えたかな。
他人の娘には理解ある良い大人だが、自分の娘に対しては完全にパターナリズム。...人間の性なのかな?
しかし、小津作品に出てくる家庭は富裕層が多い。一般家庭とは少し違うので現実味が少し...。裕福な家庭の悩みから人間性を見る。
Y

Yの感想・評価

4.7
昭和のお父さん!って感じだったけど、娘を持つ父親は今もこんな感じなのかなと思ったり。

このレビューはネタバレを含みます

ぜひデジタルリマスター版で見るべき作品。赤と緑が横溢しています。子供を思う親の気持ちが説得力を持って描かれています。道徳を超えた何かがスクリーンを走り抜けるのです。詩吟の場面は観る人の人生に直接突き刺さります。あなたの感情は何に襲われるのでしょうか。
かげ

かげの感想・評価

4.4
 小津監督による親父が主役の娘の嫁入りの話です。(デジャヴかな)

 外では結婚は自由だ。恋愛は素晴らしいなんていってる頑固親父がいざ自分の娘のことになると家長制の権化(別に悪人ではない)みたいになっちゃってジタバタするという話なんですが、佐分利信素直に慣れないタイプの親馬鹿で田中絹代は壮年だけれども表情豊かな演技で飽きないし、出番は多くないが、トリックスターとして鮮烈な印象を残す山本富士子にはもう脱帽。

 終盤の京都での一コマは、もう泣いてんだか笑ってんだか分からなくなった。ああたのしい。脚本と演技が魅力の何とも愛おしい映画です。
 小津ならではの構図もいいんだろうけど、そっちの楽しみは今度にとっておこう
たけだ

たけだの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

どれがどの映画だかわかんなくなってくるけど毎回ちょこちょことスパイスが変わって粋である。
他の監督の映画見ると違和感を感じるほど完璧な構図に慣れてきている自分がいる。
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