ぷかしりまる

カップルズのぷかしりまるのネタバレレビュー・内容・結末

カップルズ(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ゆっちと渋谷のTSUTAYA行った時借りた。いつも借りられてたのでラッキー TSUTAYA出ようとしたら3回くらい警報音鳴りまくって何回も階を上下した良き思い出…🫶

群像劇。何より脚本というか話の展開が良すぎる。ポツポツ出てきた人物たちが相互に関連していって、冒頭のシーンはこういうことだったのかと花開いていく様子が気持ち良い。ひとつの動作が全部伏線になってて、特に焼売食べ食べイケメンがシーフード無理やり食わされてるシーンでグッときた(意味分かんないだろうから見てください!)
キャラクターも魅力的で、共感は全くできないけれどそれぞれの人物の葛藤や人生を感じられた(まあその人の葛藤はじめ心理状態は主観的なものだから、周囲から見たら八の字を描いているように見えるし、理性的に行動しろよとイライラするんだけど、最後マルタの心変わりを見てヨッシャー!となったので、それが物語の醍醐味なのかねって思いました。)例えばおとぼけヤクザ、インチキ説法リトルブッダ(トラックが突っ込むシーン笑う)などなど
同性ズッ友グループは家族よりも繋がりが強固なので、異性の恋人できたら回すよね?みたいな描写が衝撃だった。最初女の子が回されそうになっててウゲゲって感じだったが、後半で男の子も女の子ズッ友グループの間で回されてて、なんか…男女同等の扱いっていうんですかね。
長回しの没入感。特に廊下からドアの奥でなんかやってるのを長回しする場面、最後死んじゃう悪人お父さんが異常に綺麗な部屋でぐったりしてる場面(なんていうか天国みたいな空間づくりのおかげでこのキャラ死ぬなって分かった!)が良かった
配色や小物使い、部屋がおしゃれすぎる
個人的にかなりグッときた場面→マルタとルンルンが2人にしかわからない絆みたいなのを育んだ後、「おやすみ」って言って別れようとするんだけど、マルタがルンルンに声をかけて少しだけ手を繋ぐところ

最後周囲に見られながらのキス(ゲリラ撮影かな?)で終わるのが共感性羞恥でキツかった