さゆ

ハート・ロッカーのさゆのネタバレレビュー・内容・結末

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

2023年20作目

不義も正義も善悪も正誤もない場所に送り込まれたもしくは暮らすひとたちの話、そもそもそんな判断がつくものがこの世にあるのかどうか

暴慢なだけかと思いきや情があって怒るし泣くし人としてのバランスが悪すぎて悲しかった
基本的に多くは語られないけれどそれでも話の進行と共にキャラクタが少しずつ掘り下げられていって、
スナイパーのシーンがジェームスのある一面を理解させてきてそこで一気にジェームスが好きになったエルドリッジとの対比があるから余計に
あの状況でひと口すら飲まずサンボーンに全部ジュースあげるジェームス

買い物で選んで、って言われて何を選んだらいいのか分からないのも胸にきた
買い物シーンめちゃくちゃだめだ
一番身近な人間の日常にどうやって触れたら良いかわからないジェームスがつらすぎる
その人にとってはなんてことないただの生活のかけらなのにそこからなによりも遠いジェームスつらい 適当に選んで乱暴な手つきでカートに入れるのがまた

好きなものひとつが息子なのか命を賭けることなのかどっちなんだろうと思ったしそれはそれとして演技がほんとうにすごい
印象的なシーンがたくさんあったけどシャワーのシーンが1番残ってるつらい
とか思いながら観直したら最後のひとりで真面目に語りかけるmb u realize its just a piece of tin & a stuffed animal.からのi think its one.がつらくてつらい 見なおしたらそのoneがわかってしまってだめだった そっちか
そして生活はつづく
さゆ

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