Taketo

ハート・ロッカーのTaketoのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.5
 物語は戦争ものという事もあり反戦的だったり政治的なの事を孕む物語かと思ったけれどそんな事はなく意外だった。主人公3人を軸にその中の一人のジェームズに絞って物語は進んでいく。
 3人の中で一番若いエルトリッジは常に残りの赴任日数を気にしており、サンボーンはラストで家に帰りたいと言い息子が欲しいと言い出す。そんななか家に帰り妻と息子を持つジャームズは全くうれしそうじゃない。スーパーでの買い物もやたらたくさんあるシリアルに少し困惑しどうでもいいような表情をしている。彼は全く普通の日常に張り合いを感じず順応出来ない。そんな中ジェームズは息子に「お父さんくらいになると本当に好きな物は一つか二つ」「お父さんは一つだけ」と言い、その後のシーンにジェームズは再びイラクに赴任するシーンへと切り替わる。彼が本当に好きなものは戦場なのだ。そのラストシーンのジェームズの表情は凄くイキイキしている。そして演出とミニストリーの音楽の効果で凄くカッコいい。
 
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