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髪結いの亭主のsnatchのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.6
昨夜のレビューが枯れていたので別の官能的な映画をチョイス🇫🇷

若い時に観た時は、最後がすんなり受け止められなかったが、今は全肯定!
愛情に慣れて当たり前になって薄まっていくのを前に、閉じ込めて真空パックにしてしまった
残されたオジサンにはあの手紙とマチルダとの愛しあった思い出しかない、廃人ではない。幸福である


男性専門の理容室
理容師は店主の彼女1人
温かみのあるレトロな理容室 くすむ黄色い壁
赤い椅子 色々なお客さんたち
よく見ると結婚式の飾り付けとか可愛い
ここだけだからいいんですよね、ベッドとかバスルームとか行かない。店の中、ここであそこで昼も夜もワンピースのまま洗髪の傍ら…オジサンは脂気なくて無害そうで性欲が一見無さそうな人に見えるのだが、大間違い。脳みそは全部マチルダのことしかない。大事な彼女を大切にじっと愛おしく見つめゆっくりと愛する

幼い頃、海で敏感な僕のアソコを理解し、性にも恋にも目覚めたオジサンの少年時代
初老に差し掛かった今、動くマチルダの美しい肢体はあの海と同じくらい広い、自由 この腕で抱えたい

多くの男に愛されただろうマチルダ
今は理容室に私をしまい込み私だけを見つめて私だけ愛してくれる貴方がいる
ずっとこのままで幸せを止めいたい私の願い…

これはこの監督さんの夢想の愛の話し
大雨なんかどうでもいい、あの瞬間、二人の愛を映画の中に永遠に閉じ込めてしまいました

でも、どことなく今のオジサンの顔が哀しげであるところが忘れ難い作品となっています…ダンス続けているかなあ

加筆✏️これが男女反対の立場で私が監督だったら、あーではなく、男は去るにするとも思いました。
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