ジャンリュック

髪結いの亭主のジャンリュックのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
4.0
“髪結いの亭主”って日本語は江戸時代くらいからあるそうで、いわゆる「ヒモ亭主」のことを指す言葉だとか。

で、このフランスの亭主は、床屋の女性と結婚した正真正銘の“💈髪結いの亭主”。

まあこの人も仕事はしてなくて、店でクロスワードパズルするかたまにヘンな踊りしてるくらいなので、ヒモ亭主と言っても全然間違ってない。

このだいぶヘンな人が、少年の頃からの夢を叶えて結婚した女性が‥
美しくて、ちょっと神秘的で、どこか儚げで、作中の言葉を借りれば少し悲しげな微笑みで、そしてなんだかエロい。

そしてこの作品自体も、なぜかとても美しくて、なんとなく現実味がなくて儚げなところが妙に心に残る、そんな不思議な一作。