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髪結いの亭主のhokaのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
3.1
『願いは願えば叶う。叶わないなら願う強さが足らないからだ』

おフランス映画はズルい。

言ってる事はお下劣で品性を疑う内容なのに、おフランス語だと何故かウィットを感じて笑ってしまう。

当時36歳のA.ガリエナは文句無く美しい。
終日妻と過ごすアントワーヌは執念深くもその子供の頃の夢を叶えた。

10年もの歳月を四六時中共に過ごしてきて飽きられもせず、飽きる事もないというのは紛れも無くファンタジーだ。

おっさんの私にはアントワーヌを羨ましく妬ましく思える事も多々あるが、女性であれば、憤懣遣る方無いだろう。

独学中東ダンス、客の目を盗んでの愛撫、オーデコロン酒。
男女間のどんな愛情(執着)も、歳月と共に枯れていく。
それを止める術はない。

マチルドは入水自殺を図る事で、せめてそのアントワーヌの執着を永らえさせる事が出来たのだろうか?
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