れいん

食べて、祈って、恋をしてのれいんのレビュー・感想・評価

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)
3.0
私が若かった頃(90年代?)ジュリア・ロバーツはハリウッドの映画でバリバリ活躍していて、トップ俳優でした。彼女が主人公の作品はいくつも公開していて、憧れでした。結婚して作品もそれほどではなくなって、久々に見かけたなぁーって気になった作品。あらすじも少し読んだ感じ、良いなぁと思って観たいなと思って10年以上経ってました。やっと観ました。
海外を旅行した気分になれてすっごく良かった。4ヶ国の景色や街並みを堪能できました。ただね、なーんか納得いかないのは女は結婚してなきゃダメ、とか独身女は肩身狭い扱いとか、恋してないと価値無いみたいな流れがなんかちょっと嫌だなって思ってしまいました。それは10年前の世界の価値観なのか、国によっての価値観なのか分からないけれど。タイトルにあるんだから恋するのは当たり前としても、恋していないと人間としてそんなにダメなのかなって思っちゃいました。特に主人公は旦那さんと離婚する前に若い恋人をつくってしまっていて、そういうのもちょっと……。離婚するときに不利にならないんですかね。
主人公が神様に祈りはじめたときに信仰心なんて無いって言っていて、アメリカ人でも誰でもかれでもキリスト教というわけではないんだなと知りました。あのシーン、好きです。自分もやってみようかと思いました。
イタリアでは美味しそうにパスタやピザを食べていて、食べ物が全部美味しそうで羨ましかったです。太ってしまった友達に、食べた方がいいって話するシーンと試着室で無理やりデニムを履くとこはとっても良かった!楽しくて、異国の地でも女友達とわちゃつけるの微笑ましかったです。
インドでは、インド行ってみたいけど衛生面や色んなこと考えると無理かなってやっぱ思いました。雑多な感じがとっても良いんですけど。瞑想、やってみたいです。今のこの時代でも17才で結婚させられるなんてことあるんでしょうか。正直、きっっついですね。あり得ないです。結婚式のシーンはとても美しかったですが悲しかったです。主人公と二人で手を繋いで話すシーンは泣けてしまいました。偏屈なおじさんみたいな人と結局、仲良くなるけれどおじさんはさっさと出ていっちゃってそんな自由に出入りできるんだなって拍子抜けしました。かなり重たい物を背負ってやってきたはずなのに、解決したんだ?って不思議に思ってしまって。それでもどの国に行っても友人ができる主人公が羨ましい。
バリでは益々どうも納得いかないことが幾つかあって、他人のために家を建ててあげるにはその人たちとの交流が今一つ決め手に欠けるというか、えぇ??そうなるかな?という気持ちがぬぐえませんでした。恋するのも急速すぎて彼氏にもいまいち共感できなくて、今までのはなんだったのかなー?って主人公のだらしなさがあまり好きじゃなかったです。彼氏のプロポーズに近いような誘いも断って帰国するのに、それを覆すのも……この旅、なんだったん?って思ってしまって。
ジュリア・ロバーツはめちゃくちゃ可愛くて上品でやっぱり素敵でした。ストーリーはイマイチでしたけども、海外の風景とジュリア・ロバーツは最高でした。
何か自分に響くものや言葉や参考になるような何かがあるかなと期待したのですが、特になしでした。
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