多くの乗客を乗せた旅客機の機内食が原因で、乗客ばかりか、機長、副操縦士らまで倒れる事態となった。
機内も管制も大パニック。
逃げたスチュワーデスの彼女を追いかけ、その機に乗り込んだ飛行恐怖症の空軍パイロットが操縦桿を握ることになるのだが・・・という『エアポート』シリーズを下敷きにしたお笑いの一編で、AFIアメリカ映画100年シリーズでは、アメリカ喜劇映画ベスト100のジャンルで、並みいる作品を抑えて堂々10位に入った、いかにもアメリカ人が好みそうなコメディ映画です。
オープニングから『ジョーズ』のパロディーで、そのまま『大陸横断超特急』でおなじみのクライマックスシーンを模したプロローグ。
そこから、全編パロディいっぱいで笑わせてくれるので、元ネタをどれだけ知っているかで、面白さは変わってくると思います。
アメリカのダジャレの応酬は、少々僕の肌に合わず、泥臭いギャグだなあと感じる部分も多かったのですが、日本でもお正月映画として大ヒットしたんですよね。
スクリューボール・コメディの流れを汲んだような、間髪おかず放り込まれるギャグは、お正月の雰囲気にはピッタリだったのかもしれません。
中には、宗教的、性的、人種差別的に相当きわどいギャグもあり、なにかとうるさい層から、いまなら批判されそうな場面もあります。
まだまだおおらかな時代だったんだなと感じますね。
あの手この手で笑わせてくれますが、
パイロットがいなくなって、緊急で出てきた自動運転のパイロットが、MVP!