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アンダーグラウンドのkurageのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

初めてのエミール クストリッツァ作品。
冒頭から、そうよ、映画はそう来なくっちゃ、と度肝を抜かれるシーンの連鎖。動物園のシーンなどどう撮っているんだろう。映像、音楽、登場人物の人物造形、セリフなど、表現の豊かさに圧倒される。この映画の感想を言葉にするのが難しい。

かつて、ユーゴスラビアという7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教を持つ国があってというところからの、ブラックコメディ。旧ユーゴ出身のエミール クストリッツァの全身全霊を込めた戦争批判を受け止めた。ラストのイヴァンのセリフは監督のメッセージか。

アンダーグラウンドにいる人たちに空襲警報が鳴ると戦車に隠れる習性をつけさせたマルコの狡賢さ。素直に信じる人たちの心を巧みに利用するマルコ、サイコパスみが満載なのに、憎めないのはなぜなんだろう。
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