ハヤメソソ

アンダーグラウンドのハヤメソソのレビュー・感想・評価

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)
5.0
寓話の金字塔作品。
これがほぼ30年近く前の作品とは思えぬ古びなさ。
当時としても相当尖ったセンスだったはずだが、今見てもなお新しい。
戦争に対して強烈に皮肉が込められているが、これが現代でも通じることは悲しい。
現在の感覚からすると、本物の動物を使った撮影など含め、どうやって撮影したのだろうかと思うシーンがふんだんにあり、興味を惹かれる。

悲惨な内容を明るく描くことで、よりいっそう悲劇が際立つ手法でした。それでいてアーティスティックな作家性が加わったので、もう怖いものなしの仕上がり。
まるでベルトルッチ映画を観ているようでした。(特に1900年)