1941年ナチスの爆撃を受けたベオグラードの主人公、マルコは一族郎党を地下に退避させ閉じ込める。そして何十年も武器の密造をさせる…
映像美、異様に軽快な音楽、戦争による爆破音、もはやスラップスティックコメディの笑い、エロ、と画面に惹きつけられ退屈する事を知らない。
コメディ描写で例を挙げると、異常な電流を流しても死なない(そのシーンの何が起こるか予想出来る”フリ”も最高)。手榴弾を食らっても死なない。必要以上に滑って転ぶ。訳の分からない程”似た俳優”とそれによって起こる訳の分からない爆笑シーン。
映像がリアルなのにやってる事が現実離れしたコメディ描写っていう対比も面白い。
そういう意味で本当に間口が広い、広く深い映画。
誰が観ても笑えるし、「難しい映画」苦手という人にも是非とも観てもらいたい。
ただ、TV版として編集された314分の『完全版』は観れる自信が無い…
といってもTVドラマ風?らしいから、金のかかったTVドラマという感じでもはや映画を観るという感覚とは遠いのかもしれない。
長くなった分物語の密度が増しているそう。
機会があったら買って観ようと思います。
戦時なのにパーティの様なテンションと軽快な音楽で「奇怪」という言葉がピッタリの映画。
それまでのコメディ的雰囲気と全く一変する終盤も素晴らしい。