スプーン

ルードヴィヒ/神々の黄昏のスプーンのレビュー・感想・評価

ルードヴィヒ/神々の黄昏(1972年製作の映画)
5.0
バイエルン国王ルートヴィヒ2世の伝記映画。

ワーグナーのパトロンだった国王の『狂気と孤独』をヴィスコンティは描いています。

何かを埋めようとした故の、行き過ぎた芸術信仰、浪費、奇行。

あげく城に引きこもり、最期は謎の溺死を遂げます。

孤独に蝕まれ、愛に飢えた彼の一生は、現代日本人にも響くものがあると思います。

最後はゲーテの言葉を。『天国にひとりでいたら、これより大きな苦痛はあるまい』