オーウェン

ザ・ロードのオーウェンのレビュー・感想・評価

ザ・ロード(2009年製作の映画)
3.0
コーマック・マッカーシーの原作は読んでいたので、結末は変えようがないと思っていた。
興味あったのは崩壊した地球の描写。

あることが原因で崩壊した地球をさ迷い歩く父と息子。
食料を求めるも、それに群がり奪い合いをする人間たち。
殺すか殺されるかの緊張状態を持ちながら、流れ歩いていく。

すぐに似たような映画で「アイ・アム・レジェンド」や「マッドマックス」が思い浮かぶ。
だがこの映画が違うのはただ生きることを描くだけ。
希望も何もない世界なのだから、生きることが一番の優先順位になるのは当然だ。

基本は父子の描写だが、時折過去の妻の場面が入り込んでくる。
結局崩壊した原因は明かされないが、この映画はそこは重要ではない。

ヴィゴ・モーテンセンとコディ・スミット=マクフィー。
純粋に表現を見る中では、異論はない。
ただ子供のほうに痩せこけたような現実感がなかったのが気になる。

カメオでシャーリーズ・セロンにロバート・デュバルにガイ・ピアースが出ている。

結末はしょうがないかとある意味納得だが、音が鳴らないエンドロールは原作並みの余韻が充分感じられる。
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