湯っ子

イゴールの約束の湯っ子のネタバレレビュー・内容・結末

イゴールの約束(1996年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

配信終了間近、ダルデンヌ兄弟作品2作目。

父親から支配され同時に依存されていたイゴール。もちろん愛情らしきものだってないわけじゃないとは思う。だけどがんじがらめにされていたイゴールがその鎖を断ち切り、あべこべに父親を鎖につないで逃げるのが皮肉だ。イゴールの母親がいない理由は描かれていないけど、きっと彼はアシタに母をみたんだと思う。
突然、音が無くなるラストに心を持っていかれる。あの先にだって待っているのは困難ばかりの気はするけど、それまでのイゴールとは決定的に違うのは、自分で選んだ道ってことだ。そして、道を自分で選ぶことができたのは、大事大事な約束を守っている、その自信からなんだと思う。
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