似太郎

ブルックリン横丁の似太郎のレビュー・感想・評価

ブルックリン横丁(1945年製作の映画)
3.7
【貧困家庭】

ウェイン・ワン監督の『スモーク』など、ニューヨーク州ブルックリン区を舞台にしたホームドラマの先駆けと言える作品。エリア・カザン監督のデビュー作。アメリカ映画らしくハートウォーミングな作風で移民一家の喜怒哀楽が描かれる。

エリア・カザン監督の場合『紳士協定』とか『ピンキー』とか如何にも左派を装ってる割にはパンチが弱く内容的に破綻してる痛さがあるのだが、本作は役者がオーバーアクトで直接的な台詞が多くNYブロードウェイ出身である彼のクセが少々うるさい作品。

古き良きアメリカ映画って雰囲気自体は好きなんだけど、如何にも「作られた劇」ってムードがありもう少し自然体な演出で撮れなかったのか。そこだけが不満。🤔

…とまあ、蘊蓄はここまでにして脇役のジェームズ・ダン演じる叔父が人懐っこい魅力があり決して観て損はしない佳作。子役の二人も可愛らしく撮られている。🌴
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