ムチコ

イノセントのムチコのレビュー・感想・評価

イノセント(1975年製作の映画)
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『ショッ何(実践編)』でとりあげられていたので。
ヴィスコンティの貴族描写だーいすき。「豪奢」を目に入れるよろこび。赤の奔流は流れ出る血の合図。リラ屋敷の埃除けの白い布、白いドレスは血を待ち受ける。帽子のベールのピンが何度も留められ外される。

「男はみんな片手で私たち(女)を星の高さまで持ち上げて、もう片方の手で引き落とすの。同じ地面で歩いてくれればいいのに」
自分の選択で歩きたかった女はそれを許されずに男の破滅を見届ける係まで引き受けさせられ、ヴィスコンティはその女のそれからを描かない。ヴィスコンティが興味を持ってるのは破滅の過程だから。
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