夫婦の愛憎劇
「好きだったのよ。初めて敗北を知ったのよ。勝つことはできないわ。相手は死んでるから。お気の毒」と憐れむ愛人の蔑んだような態度が良かった。
綺麗な画に見合わず、登場人物たちは人間らしく醜…
ルードヴィヒのロミーシュナイダーのベールにもうっとりさせられたけど、ラウラアントネッリのベールはさらに意味を帯びて演出されていた。まつ毛ながーいジャンニーニ、妻の愛人のシャワー全裸にガンつけるジャン…
>>続きを読む公開当時に見たけど、たぶんティーンエイジャーだったのであまり理解できずに、ちょっと退屈だった記憶がある。改めて見たら退屈はしなかった。夫は浮気してることを隠してないのにビックリしたが妻もそんな夫なの…
>>続きを読む昔見た時はボカシかかっていたが、昨今は映画の旧作もいつのまにかボカシがとれているようだ。
ジャンカルロ・ジャンニーニが妻の浮気相手をフェンシング後のシャワールームで睨みつけるシーンで、相手のちんこ…
ヴィスコンティの自意識と美意識がタイトルに反映されている遺作。同名原作はファシズムの扇動的作家の作品。
貴族意識から抜け出そうとしても、抜け出せなかった貴族出身者の悲劇的末路を描いているように感じ…
流石は上流階級の出という監督らしさ。
「過去に何度か 気を揉ませたことがあったね ぼくの浮気を 疑ったこともあるだろう 大した問題じゃなかったから 話さなかった ぼくたちは夫婦なんだ 結婚…
ヴィスコンティの貴族的退廃的な美の極地。
どのショットも絵画のよう。
浮気を妻に話して憚らない夫。
妻も義弟の友人と恋仲になり、子供を宿してしまう。
他人の子供に愛情を注ぐことはできないとひっそり…