なすび

フェリーニのローマのなすびのレビュー・感想・評価

フェリーニのローマ(1972年製作の映画)
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フェリーニにはローマはこんな風に映っていたのかぁ、フェリーニの撮るローマは汚くてゴチャゴチャしていてうるさくて品もモラルもない人たちばかり出てくるけど、そんなローマをあたたかい目で見守り深く愛しているのが伝わるからすきだなぁ。
フェリーニってぼんきゅぼんな美女すきだけど、それと同じくらい醜女も絶対すき、フェリーニ絶対変態。
あとやっぱイタリア映画に出てくるパスタ超絶まずそう、食べものに見えない…笑

教会ファッションショー面白かったね!!!画期的!ラストの荘厳さデカさは小林幸子の紅白歌合戦ばり。


(追記)『天才たちの日課』より


イタリア人映画監督のフェリーニは、一度に三時間以上は眠れないといっていた。一九七七年のインタビューで、彼は朝の習慣について語っている。

朝は六時に起きて、家じゅうを歩きまわり、窓を開けたり、そこらへんにある箱の中身を見てまわったり、本をあっちからこっちへ移動させたりする。何年ものあいだ、なんとかうまいコーヒーをいれようとしてきたが、どうやら私にはその才能はないらしい。一階に降りて、できるだけ早く外に出る。七時には電話をかける。朝七時に起こしても怒らない人間を慎重に選んでいるし、なかにはモーニングコールをありがたいといってくれる相手も何人かいる。みんな、七時ごろに私に起こされるのを慣れてくるよ。

フェリーニは若いころ新聞記者だったが、自分の性格には映画のほうが向いていると気づいた。映画製作の社交的な面が気に入ったのだ。「作家はなにもかも一人でできるが、自己管理が必要だ。朝七時に起きて、白い紙を相手に一人で部屋にこもっていなくてはならない。僕はなまけ者なので、そういうことはできない。自分を表現するのに最高のメディアを選んだと思うよ。僕にとって、仕事しながら他者と生活するというのは非常に貴重な経験だ。映画製作がそれを提供してくれる」
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