課長とヒロシ

カナディアン・エクスプレスの課長とヒロシのレビュー・感想・評価

3.8
課長(以下課):レニー・ハーリンとポール・バーホーベンに息の根を止められたカロルコ・ピクチャーズだが、1980年代は『ランボー』、『ターミネーター2』、『トータル・リコール』などの大作とその間をつなぐ佳作にも質の高い作品が揃ってて、まさに一時代を築いた制作会社だったと言えるよな。

ヒロシ(以下ヒ):『カットスロート・アイランド』と『ショーガール』は1995年公開ですが(笑)、本作は1990年制作とまさに『ターミネーター2』(1991年)に向けて絶頂期に向かう途上の作品ですから、上映時間97分とシンプルといえども上質なミステリとなっていますね。

課:1952年の傑作ミステリ映画『その女を殺せ』のリメイクだから、構成やストーリーはしっかりしているし、キャラクターも名優ジーンハックマン&アン・アーチャーだし、綺麗にまとまっている感じだ。

ヒ:殺人事件の証言者を迎えに来た検事補が身内にスパイがいたため襲撃されて、長距離列車に逃げ込んで、、、というお話で、ほぼ列車の中で進行するので場面展開は少ないですが、誰が敵で味方がわからない緊迫感や、外に逃げようがない列車という閉鎖された空間での逃走劇など、見どころが多い作品です。

課:本作はガキの頃映画館で観たが、確か『トータル・リコール』と二本立てだった記憶があるんだよなー。

ヒ:カロルコを代表する大作と佳作の二本立て!、、、いーい時代でしたねー!(笑笑)


ストーリー 4
キャラクター4
世界観   4
演出・映像 4
音楽    3
戸締り注意!度99
課長とヒロシ

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