ありんこ

4匹の蝿のありんこのレビュー・感想・評価

4匹の蝿(1971年製作の映画)
4.5
アルジェントの動物三部作のラスト。冗長だけど、ジャッロらしくて面白い。
ロベルトは後をつけてきた男と揉み合いになり、誤って刺し殺してしまう。その後、男の身分証が自宅に送られてきたり、犯行の写真が置いてあったりするが、特に金を要求されることもなく、脅迫者の意図がわからない。ロベルトは友人に相談すると、探偵アロージオを紹介してくれて……。

不気味なお面を被った脅迫者、ロベルトが見る処刑の夢、精神病院の個室に入れられてるらしき犯人の回想、迷路を逃げ惑う被害者、目玉にレーザー、スローモーション交通事故……と見どころ満載で飽きない。
おまけにアロージオのキャラが強烈(笑)。いいところまで突き止めたのに(だからこそ?)殺されちゃうの残念。関係ないけど、訪ねて行った先の管理人さんもオネエっぽくて、オネエ同士の会話にウケた。
四匹の蝿から犯人がわかるクライマックスは面白いけど、網膜のくだりは無理があるような(笑)。例によってパラノイアな役のミムジー・ファーマー。
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