ヴぇる

ラブ・アクチュアリーのヴぇるのレビュー・感想・評価

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)
4.3
クリスマスラブコメディとしては傑作といっていいレベルで最高の雰囲気と愛する気持ちそして笑いと暖かみをくれる極上の作品だ。
興行収入は制作費4500万ドルに対して5倍近く稼ぎ出した。

個人的に今作のようなクロスオーバー作品はコメディや愛を込めた作品では頭を空っぽの状態で視聴することは出来ないため不向きだと思っていたが、意外や意外。出演者のキャラクターが多いのにも関わらずキャラの被りや、ストーリーの誤認は一切なく一つ一つのエピソードが強く印象に残る。
脚本が分かりやすくメリハリがある事が大きな要因だとは思うがキャスティングもそれを担っているだろう。この問題は難なくクリアしていた。

また、イギリス映画にありがちな中途半端な落とし所や英国紳士的な雰囲気が漂わない作風なのも個人的に大満足な点だった。
ストーリー毎に山場は違い序盤中盤終盤と全てのチャプターで見どころが満載だし、その勢いのままラストまで駆け抜けてくれるため最後の怒涛の盛り上げは素晴らしく画面に釘付けになっていた。

総評としては、何よりもクリスマスという作品にふさわしい笑顔と温かみに溢れた今作はクリスマス映画の決定版という言葉に相応しい出来であった。
ヴぇる

ヴぇる