製作年数がそうなのか。911のメッセージは後付けだろうが、それでもこの愛に溢れた物語の価値が下がることはないだろう。
通常こういう恋愛ものは好き好んでみるタイプではないが、英国人の俳優が総出演しているのを見過ごすことは出来ない。
いきなりビル・ナイの下ネタ満載ロッカーの歌を聞けば、すぐどういう話かは理解できる。
エピソードが数多く出てきて少しずつ関わっている人たちの群像劇。
ヒュー・グラントの首相に、ビリー・ボブの大統領というのは意外だった。
そのことによって恋愛を喚起する。巧く作られている。
ローラ・リニーの顔を振って喜ぶ仕草。アラン・リックマンと掛け合う、まさかの店員ビーン(笑)
リーアム・ニーソンと息子のやり取りも心に残る。
個人的には既婚者と知りながらもジュリエットに想いを伝えるマークだ。
微笑ましい告白もそうだが、クリスマスだから言える。
やはり特別な日だ。
最後は出会いと別れが行き交う空港で。
クリスマスを彩る曲の数々も素直に沁みる。クリスマスだから愛が生まれてもいいじゃないか。