『テルマ&ルイーズ』
抵抗と自由を求める女性という
革新的キャラクターとして愛され続けている、スーザン・サランドンが演じるルイーズとジーナ・デイヴィスが演じるテルマ。
テルマとルイーズ、女性2人の冒険と友情を描き‟女性版アメリカン・ニューシネマ“と評されたリドリー・スコット渾身のロードムービー。性的被害を受けた‟女性の正義“というテーマや、友情か愛情かで議論が巻き起こった親友2人のラストシーンなど、公開から30年経った今も全く色褪せておらず、時代を先取りした映画だった。舞台はグランドキャニオンの架空の場所という設定だが、ユタ州のデッド・ホース・ポイントの壮大な風景美の中、2人を乗せて疾走する1966年フォード・サンダーバード・コンバーチブルは強く観客の心に刻まれた。
前半のオドオドした姿を見せるルイーズの後半へとかけての成長が見どころ。相手に従順ですぐ人を信用してしまう性格だが、後半に見せる彼女の成長ぶりに感動。
いやあ初めて鑑賞したが、逃避行ものって本当に素敵だしラストで涙した。こんな最高な映画をなんで今まで見てこなかったんだろう。
