『マンチェスターバイザシー』
自暴自棄で無愛想な男、リー。
兄の死によってマンチェスターに戻った彼は、徐々に過去の過ちと闇に向き合う事になる。
あの頃は明るかった彼も、心が壊れてしまったら真っ暗闇を歩着続ける。まるで魂を抜き取られた人形のように。過去の過ちと向き合えず、責任を抱え込んでしまった彼の姿を見ると、何故か親近感というかどこか似た気持ちになってしまった。何故だか分からないが、人は皆同じ気持ちをどこか心の奥底に隠しているのではなかろうか。
自己中で無口で、他人とコミュニケーションを取ろうとしない姿。後見人として失格な男で、どこか不器用だけど父親らしいと感じる部分ががちらほら見受けられる。
警官の銃を奪うシーンはかなり有名だが、ケイシーアフレックの演技に圧巻させられた。両腕を垂らしている姿がB.アフレックそっくりだった。