Miri

テルマ&ルイーズのMiriのレビュー・感想・評価

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
5.0
記録1200本目の作品は『テルマ&ルイーズ』
ずっと見よう見ようと思っていて結局先延ばしにしていた作品。「シスターヒッド映画の金字塔」と呼ばれる作品が90年代に作られていたとは…。33年経った今でも全く色褪せることなく、いつまでもテルマとルイーズがキラキラと輝いてるように思える。
ジーナ・デイヴィス、スーザン・サランドン大好き👏

典型的なパワハラ、モラハラ夫・ダリルに家に縛り付けられていたテルマと、ウェイトレスでかつてテキサスでレイプされた経験のあるルイーズ。2人の親友がレイプの正当防衛で殺人を犯し、メキシコへ逃亡する姿を描いたロードムービー。
男性優位社会で女性に定められた役割から、どんどん脱却していく姿は本当にエンパワメントだし、抑圧されていたものがどんどん開放されていく姿はめちゃくちゃかっこいい。

テルマどんどん大胆になっていく笑
強盗のシーンの映像はシュール過ぎて面白い笑
ダリル、テルマに逆探知されてるの態度ですぐバレちゃってるし笑
ワイルドターキーどんどん大きくなっていく笑

行く先々で彼女たちがかけられる女性蔑視発言。もう本当に嫌すぎる。なんでこれを女性は我慢しないといけないのか。結局社会に出たときにこれありきで女性は社会に順応し対応しなければいけないとか本当におかしすぎる。今でも変わらない。でも彼女たちのようにブチ切れて、銃でタイヤでも撃ちぬいて、トレーラーを爆発させて、家父長制の抑圧と性暴力に対する怒りをもっとぶつけてもいいのではないだろうか。
口紅を投げ捨て、時計や指輪やアクセサリーを捨て去る。女性らしさの象徴であるものや女性であることの社会の制約をどんどん脱ぎ捨てて行き、最終的には男性社会が作り上げた女性が強いられる社会的拘束中で生きることを拒否する。そのために飛び立つ。戻らないために。ついに彼女たちは自由になったんだろう。
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